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「バベル」
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(映画)「バベル」、なぜ絶賛されないのでしょう・・・?こんないい映画ほかにないと思います。現代社会の問題点を痛切につきすぎてるからかな。すでにこの映画のテーマとしてよくあげられている銃に対する非難だけでなく自分の子供は自分で教育しろっていうメッセージだと思いました。他人にまかせすぎでしょ。日本のモンスターペアレンツにもそれは言える。僕もちょくちょく思うのですが、モノの言い方などがにこやかで丁寧であっても「傲慢」としかとりようがない行動をする人が多すぎる。お金を払って他人に自分の子供を面倒みさせるなんて普通に最悪ですよ。義務教育は憲法か何かで定められていますが、学校教育とは洗脳でしかありません。この映画では自分で必死に教育してるつもりでも自分の愚行で子供が人を殺してしまうこともあるわけで、いたたまれない馬鹿映画ですけど本当いい映画です。面白いし。100点満点なら95点つけていい。すばらしい。この映画にくだらないダラダラした映画という感想をもってる人間はまさに愚か者ですね。深い。ちなみに子供が見る映画ではありません。夫婦で見る映画でも恋人と見る映画でもありません。ただ、見てないならぜひレンタル屋で借りるべきです。くだらないと思ったならあなたには問題が全くないか、それが見えていないんでしょう。








耳が痛いついでに、この映画のよくできているところは聴覚障害の菊地凛子、とてもリアリティありましたね。障害者というのは本当ああいう感じですし、風俗の客は障害者と老人がおおく、そしてネット上にも身体障害者は多いです。コメントや掲示板でかみついてくる人たちは、身体に障害があるか、もしくは精神に、、まあこの話はやめときます。ならったことはあるが手話の出来ない自分が、そういった人たちにメッセージやボケを提供できるとしたら、インターネットは素晴らしいとおもいます。僕はそういう人たちにWEBページの作り方を教えてたりしてましたし、東京にいたときは少し障害者のベビーシッター(ベビーというか子供)・ほか健常者の家庭教師などしてました。そういう面から見てもよくできている映画ですが、観衆にはいまいち伝わっていませんね。言葉の壁があっても必死に何かを伝えようとする姿、うまく描けていると思います。世の中なんて怠慢とウソのかたまりで、社会というのは愚者の集まりです>そんなことわかってるよ という拒否反応が多いようですが、愛すべきアホ映画でしょうバベル。2008?年の個人的に最優秀映画です。恐ろしいほど評価が低いのを見ても大衆のレベルの低さは想像以上ですね。

といいつつも自分もこの映画をDVDで借りて当日返却にしたばかりに他のつまらない作品みて時間切れになるというおろかな行動をしてしまいました。そういう失敗はついてまわるのが人間の存在で、「ああぁっ、もうっ」とじれったい気持ちこそ人生の本質なんでしょう。

他人に自分の気持ちを全部つたえようなんて全然おもってないですけど僕は。そういうおしつけがましい人とか、変態とか、想像力のまるでない人が多いのが社会ってもんなんでしょ。こう動いたら、3秒後にはこうなるって全くかえりみずに、他人に迷惑かけまくる人はどこの国でも当然います。銃をもってる人なんて悪意の固まりにしか見えない、銃を誰かに渡す人たちもおなじ。

この映画、だから何なの?どうすればいいの?という問題と向き合うと非常に困難であることに気付くので、正直な人は、とても気分を害するんじゃないかと。映画なんだからそういう現実的でからいことを言わず、気持ちいいハッピーエンドにしてくれよという悲痛な観客の叫びがまたいいです。菊地凜子の演じている障害者に対する嫌悪感こそが人間の本性です、とうぜんいじめにつながる感情です。いやー深い。いちばんやってはいけないのはこの映画、なんなの?なんなの?あそこはなんなの?というやつですね、こんな壮大な罠あまりみたことないです。

いやアカデミー賞にたくさんノミネートされてるんですね。こんなに不謹慎なのに。いまさらブログに書くのはちょっと時代遅れかもしれません。でも本当、おなじ言語をつかってても意見がまっぷたつにわかれる映画。決して家族や恋人とは見ないでください。表面上はキチガイ人間と不幸ばかりの描写ですが、内容のある良い映画だけにそういう見方はもったいないです
by ogikublog | 2008-06-09 06:09 | 映画
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